膝痛は進行性

 

膝には常に負荷がかかっています。普通に平地を歩いている状態でも体重の約3倍の負荷がかかり、走ればそれが約10倍まで増加します、階段の上がり下がりでも約7倍の荷重がかかるとされています。つまり、膝関節にはいつも大きな衝撃が加わっているわけです。

 

そこで障害も多く発生します。主な原因となる、老化、肥満以外に、スポーツ障害、偏平足、O脚、外反母趾、重労働なども原因となり、半月板、靭帯損傷、骨折後の変形なども考えられます。

 

しかし膝痛を訴えている人の半数以上は変形膝関節症のようです。そして特の40才以上の中高年の人の多く、更になぜか圧倒的に女性の方が多いのです。

 

この非常に多い変形性膝関節炎ですが、いろいろな症状が現れます。しかし、こうした症状は、急に悪化するのではなく、何年もかけて少しずつ進行していくのが特徴となっています。

 

初期ではちょっとした膝の違和感から始まります。膝がやや重く感じ、どうも膝の歯車がかみ合わないような感じになります。そして次に膝のこわばりが出ます。これは起床直後の動きが悪かったり、長時間座っていると関節がかたまったりします。これが重症になるほど、ほぐれにくくなり、関節の動く範囲も狭くなります。

 

 

更に膝の痛みは進行します。軽症なら、歩き始めや、膝を動かし始めた場合にのみ痛みますが、症状が進行するとギシギシとした痛みを感じます。

 

膝に水が溜まる人もいます。そしてとうとう関節の変形が始まります。変形性膝関節炎では、進行するにつれ、O脚の人の度合いもひどくなっていきます。膝の内側の軟骨が磨耗すると、体重が膝の内側にかかるからです。「膝痛の簡単な自己診断」などがネットに掲載されていますから、チェックしてみてください。